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「越美文化研究所」完成しました

歴史と文化活動の拠点となる住居兼研究所

長さ16間、懸造りの住居兼公共施設です


岐阜県郡上市白鳥町は、長良川の源流と、白山連峰の自然に恵まれた豊かな土地です。

今回依頼された仕事は、元NHKプロデューサーの水谷慶一さんによる財団設立の拠点づくりです。

財団は広く地域の人たちと地元の知的財産を共有するために設立し、

歴史研究や文化活動の中心となる住居兼研究所をつくりました。

日本の文化は古くから中国大陸の強い影響を受けており、

その入り口は日本海に沿う地域で、そこから内陸部に浸透していきました。

浸透のルートには河川の水運が利用され、長良川の源流である奥美濃地方は

日本海側からの大陸文化流入の接点の役割を果たしてきました。

財団は、郡上市白鳥町に残る繭(まゆ)問屋「岩尾屋」の保存を主に、

この地域の歴史や文化を掘り起こすための拠点として

「越美文化研究所」を発足させました。

財団設立にあたり水谷慶一さんの趣意書と主旨文に加え

水谷さんと交友のある哲学者・梅原猛氏からも推薦文が届いています。

 水谷慶一氏    財団設立趣意書 (PDF:20KB)

                        主旨文「言いだしべえの弁」 (PDF:18KB)

 梅原猛 氏      推薦文 (PDF:16KB)

工事は地元の工務店澤崎建設さん。

迅速な対応で東京の松井事務所とのやりとりをこなし、

精度の高い仕事で16間の懸造りに乗った研究所を見事に完成させました。

これからが「越美文化研究所」の活動のはじまりです。

竣工おめでとうございます!

施工  澤崎建設

設計   鰹シ井郁夫建築設計事務所

 

 
完成から三年経った越美文研
(建物の写真はクリックで拡大できます)

越美文化研究所ができて、三年が経ちました。

外壁のサワラは無塗装ですが、すばらしい色合いになっていました。

周囲の自然と溶けこんでいます。

 

奈良岡さんの竣工写真ができました
撮影:奈良岡 忠
 
 
 
完成内覧会報告
撮影:奈良岡 忠、松井事務所

内覧会は白鳥中の方々が見に来られました。

何が建つのか、町のうわさになっていたようです

韓国の大庁(テーチョン)をモデルにしたデッキには、

水谷さんデザインの「卍崩し」の丸窓があります。夏はここにハンモックを吊るすそうです

白鳥の霊峰を眺めることのできるデッキ。外部はすべて雨戸で閉じることが出来ます。

子供連れの近所方も来られました。公共施設としてのお披露目もできました

膨大な蔵書が収められる書庫。もっとあるそうです。

幅違いの階段に皆さん興味津々でした。地下室におりる階段も同じ造りです

水周りは間接照明で手元と顔を照らせるようにします

石貼りの床に壁は板貼りのお風呂

地下室には本を置いたり、ワインを置くそうです。

広いロフトは、お客さんが大勢来ても寝間として使えます

完成内覧会のご案内

秋晴れの季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。
このたび「越美文化研究所」が竣工となり、

建主さんのご厚意で完成内覧会を開催することになりました。
「越美文化研究所」は元NHKプロデューサーの水谷慶一さんによる

財団設立の拠点として岐阜県郡上市白鳥町に建ちました。
日本海側からの大陸文化流入の接点であった奥美濃地方の歴史と文化を掘り起こし、

広く地域の人たちと地元の知的財産を共有するための公共施設兼住居です。
建物は16間の長さを持つ、清水の舞台のような懸造りの上に建っています。

丸窓のあるデッキは韓国の大庁(テーチョン)がモデルです。
材木は地元白鳥の木を使いました。施工は地元の澤崎建設。

迅速な対応と高い施工精度で見事に木組の家を完成させてくれました。

どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。

大勢の皆様のお越しをお待ちしております。

好評のうちに閉会致しました。ご来場してくださいました皆様、ありがとうごさいました

 

 
 
工事は順調です

着々と工事が進み、完成に近づいてきました。

椹(さわら)板の外壁がとてもきれいです。

完成内覧会は10/26(日)を予定しています

入り口の碑石もできています

外壁は漆喰と椹(さわら)の板張りです。

松丸太の頭がアクセントになっています

川沿いからみるとこのように見えます

玄関ポーチの格子。

外が見えるので、誰かが来ると分かります

内部も着々と進行中。

もうすぐ漆喰が塗られます

段板ごとに幅の違う階段です。

短い距離で上がりきるための工夫をしました

丸窓のデザインが決まりました

丸窓は「卍崩し」のデザインです。

この地域の歴史を掘り下げるためのこの建物にとって、意味のあるデザインです

白山の霊峰を望む懸造りのデッキです
この日は水谷さんも交えて打ち合わせしました
壁の下地が張られています

壁の下地が出来てきています。

外壁が入ることで建物のボリュームが出ます

韓国の民家にみられる「大庁」(テーチョン) を

モデルにしたデッキに丸窓が入ります

リズミカルに壁が入っています。

屋根材が葺きおわりました

ガルバリウムの屋根が葺きおわり、今がいちばん骨組みのよくわかる姿です。

港から船出する船のようです

居間からデッキまで抜けていくメインの空間です。

この後は壁を作っていきます

腕木を伸ばして出し桁で軒を支えます。

澤崎建設さんの施工精度の高さがわかります

下から見上げると一層迫力のある松丸太です

基礎の中は地下収納スペースになります

上棟しました!

上棟しました!

懸造りが迫力を一層際立たせています

夏に屋根と室内の暑い空気を抜いて、

大雪の降る冬場には、部屋に光をいれてくれる越屋根です

材を二段重ねすることを「船肘木」といいます。

けらばを出すために用いました

野地板を落としていきます。

このあと断熱材をしっかり入れます

垂木とそれを支える出桁です。

豪雪地帯なので太い垂木を入れました

松丸太が乗りました!

途中で継いで、全部で6間強の長さです

外壁に張る椹(さわら)の板を見てきました。

きめの細かいとてもきれいな材で、水に強く、香りもよく、色も変わらない最高の板です

建て方が始まりました!

ついに丸太登場です!

味のある格好のいいカーブの丸太が架かりました

柱を一本一本立てて行きます。この風景が木組の家の醍醐味です。

長い建物なので、まるで林のように材が立っています

建方がはじまりました!はじめに懸造りから組んでいきます。

写真からも水平面の精度が伺えます

きれいな打たれた基礎コンクリートの上に

正確に材が並んでいます

階段もしっかり出来ています。

今週中に上棟です

   
基礎が出来ました

基礎コンクリートが打たれました。見事な仕事です

懸造りのための基礎もきちんと出来ています
外壁に使う椹(さわら)を製材しています

これが八面剥きにされた丸太です。緩やかなカーブの面白い、味のある材です。上棟の日が待ち遠しい限りです

 
配筋検査に行きました

配筋検査に行きました。

まっすぐに白山の霊峰を望む「エツミブンケン」の基礎です

清水の舞台のような「懸け造り」で、デッキがここからせり出します。

山に向いているので、素晴らしい眺めになるでしょう

刻みも進んでいます。16間もある建物なので、さすがに長い材が多く並んでいます。

丸太も刻みを待っています

 
天道花のスケッチと材木検査

いろいろな花を束ねて、竿の先につけて空高く掲げる風習を、天道花(てんとうばな)といいます。

越美文研の入り口の碑に、季節ごとに立てようという水谷さんからの提案です(スケッチ:水谷さん画)

着工しました。上棟がたのしみです

材木検査では材の「含水率」を測ります。

おおむね25%前後でした

強度の計測中。しっかりした強い材でした

丸太です。これを八面に剥いて、

デッキから居間に飛ばします

 
地鎮祭と位置出しをしました

霊峰のそびえる方角に向いた

長さ16間の建物がいよいよ着工します

地鎮祭。奥美濃の文化を掘り下げるための研究所を立てる敷地です。

この土地の神様にきちんとご挨拶します

澤崎建設の現場監督である谷合さん、「岩尾屋」当主の原さん、水谷さんと一緒に

原さんの山を見てきました。

真ん中の木が桧で切られている他の木は椹(サワラ)。越美文研の外壁には椹を使います

 
軸組模型が出来ました

松丸太を継いで飛ばします

「大庁」をモデルにしたテラスから白鳥の山々を望めます

長さ16間の住居兼公共施設です

材はすべて郡上のものを使います

 
1:50の模型が出来ました

1:50の模型が出来ました。基礎部分は地下収納にもなっている、とても大きな懸造りの平屋です。

スロープをわたして車椅子でも訪れることができるようにしました。

丸太を継いで居間とデッキの梁にしました。水周りを境に、公共に開いた空間と住居空間が分かれています。

書斎には大量の蔵書のための書庫を広くとりました。

懸造りは建物を格調高くします
デッキは講演のできるスペースにもなります

白山信仰の地である、白鳥町。

ここに歴史の研究、文化活動の拠点となる研究所をつくります

横に長い懸造りの平屋建て。

デッキは大陸文化の流れを意識し、韓国の民家につかわれる「大庁」(テーチョン)をモデルにしています

江戸時代に繭(まゆ)問屋だった白鳥町「岩尾屋」。

この古民家の保存と展示を中心に財団の設立を目指しています

内部も昔の様子をよく残しています。

生糸生産とそれに従事した当時の人々の暮らしを感じることのできる形で保存、利活用していきます

       
 
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