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「検見川の家」完成報告

2010年度漆喰作品賞受賞

第7回木の建築賞「山と建てる賞」受賞

「検見川の家」が完成しました。

 本格的な和風の住宅です。太い柱、太い梁がしっかりとした骨組みになりどっしりした家になりました。民家の持っている力強い木組の醍醐味を存分に発揮できたと思います。
  せがい造りで2階が張り出しているので、二重三重に組まれた梁は最大5段にもなります。両せがいなので迫力ある架構になりました。1階のデッキも広々と気持ちの良い外部空間になりました。
  建主さんは木工を趣味にする木が大好きな方で、日本建築にも造詣が深く、使われている欅と松はご自分で探してこられました。欅の古材は玄関ホールと和室でこの家を支えています。2階の梁に使った松丸太は福島の山まで選びに行かれました。ご一緒して製材所を訪ねたのも楽しい思い出です。
  持井工務店もはりきって仕事をしてくれました。7メートルの松丸太を刻む仕事は、大きな下小屋を持っている持井工務店ならではの仕事です。建て方は若い大工さんも大勢加わって賑やかに行われました。
  上棟後の設計監理は、現場で建主さんにお会いするたびにお酒をいただき、木や山、技術の話などに意気投合しながらの、楽しい監理でした。
行くたびに良くなるこの家の完成が近くなるにつれ、通えなくなるのが寂しいような妙な気持ちになりました。
  秋晴れの日に行われた完成内覧会は遠方からも大勢の方がお見えになり大盛況でした。夜は建主さんのご厚意でこの家最初の宴会をしました。

  持井社長並びに松澤棟梁、若い現場監督も大いに力を出していただき、みんなでできた家です。

みなさんありがとうございました。

 

設計  (株)松井郁夫建築設計事務所
施工  持井工務店

山   天竜、福島材

撮影 奈良岡 忠

     (株)松井郁夫建築設計事務所

「検見川の家」が第7回木の建築賞「山と建てる賞」を受賞しました

この度「検見川の家」が、NPO木の建築フォラム主催の

第7回 木の建築賞 「山と建てる賞」 を受賞しました。

【審査員の講評(全文)】 (泉幸甫/選考委員)

設計者である松井郁夫氏は「木組み」の家づくりにこだわり続ける中で、環境との共生、

持続可能な未来、資源循環型社会への思考などを考え、木組みの本を出版したり、

また山から職人までのメンバーを揃えた「き組」を組織するなど、幅広い活動を行ってきました。

そのような活動の集積の結果から今回の「せがいづくりの家」は生まれたと言っても過言ではないでしょう。

つまり、一過性の恣意的なデザインではなく、木組みにこだわり続けた時間と

社会的なつながりの中から生まれてきた建築と言えるのではないでしょうか。

応募作品は建物の名前のように「せがい造り」になっていて、さらに深い庇で建物の足元を守っています。

また審査会の時に応募者から「ちゃんとした木割の建築である」との発言がありましたが、

道路から見た姿は堂々としながらも端正なプロポーションをしています。

工法は伝統工法である渡り腮、足固め貫を使いながらも、地盤改良を加え、

木質系断熱材を使ったり屋根通気工法を採用するなど現代的な課題にも取り組んでいます。

 

 
 
「検見川の家」が2010年度漆喰作品賞を受賞しました

 

この度「検見川の家」が日本漆喰協会主催2010年度漆喰作品賞に選ばれました。

選考評では、漆喰と伝統構法の調和が評価されました。

「伝統構法と古材の美しさによって漆喰がさらに美しく感じられる。

古材と新材が組み合わせられた空間は、新しいはずの漆喰も柔らかく温かみのあるものへ変化して見える。

また伝統構法による小屋組は、漆喰が互いに惹き立て合い、新たな空間を感じさせる。

それが熟練した左官技術のによって支えられ、日本の建築美が見事に表現されている作品である。」

日本漆喰協会作品賞のHPはこちらです。

選考評の掲載されている、

日本漆喰協会2010年度作品賞パンフレット

「検見川の家」のPDFはこちらです。

 

日が暮れるころの外観です。

1階と2階の間に入ったガラスから光が漏れて、せがいでせりだした2階が浮いて見えます。

 

欅の大黒柱は、むかしの民家の古材です

独特の色と存在感でこの家を支えます

建て主さんの要望でデッキは広くとりました

頼もしいほどに太いひば材です

光を格子状に入れる吹き抜けのキャットウォークと2階の

丸窓は、当事務所のトレードマークになりつつあります

桧の浴室。床は石が張られています

木製ルーバーから陽がさします

キッチンは奥さんと相談して

使いやすいように造り付けました。

この日1階和室にはご主人の欅の板材が

入りました。ぐっと箔のついた部屋になりました

2階は2部屋とも和室。いつもの丸窓に障子が入ります。1階洗面台の脇からも外から陽が射します。

よく晴れた秋の夜空の下で夜景の撮影をしました。下から見上げたせがいはすごい迫力です。

正面に突き出た二本の松丸太と窓がこの家の顔。涼しい夜はデッキで仰向けに。

 

空の高い秋晴れの日に完成内覧会が行われました。

当日は、通りがかりのご近所の方から神奈川在住の方、

国土交通省の方までお越しになり大盛況でした。

施工の持井工務店さんも手伝ってくださいました。

欅の古材と大きな松丸太はみなさんからも大好評でした。

デッキに出てせがいを下から見上げたり

古材に触れてみたりと、とても楽しんでいただけました。

当事務所の仕事の中でも特に純和風の

ダイナミックな造りなので、来てくださった方みんなに

木組の力強い魅力を体感していただけたと思います。

はるばるお越しくださったみなさん

どうもありがとうございました。

 

 

 

「検見川の家」完成内覧会のご案内!

大きくせがいが張り出たがっちりした和風建築が出来上がりました。

建主さんのご厚意により完成見学会を開催いたします。

見学会に参加希望される方は当事務所までご連絡ください。

「検見川の家」進行報告

検見川の家は着々と完成に向かっています。

広く大きな空間がゆったりとした雰囲気を出していて 出来上がりが楽しみです。

せがいで出ている2階をささえている梁

力強く飛び出しています

2階の松丸太が外まで飛び出し

窓の屋根の上にひょっこり顔を出しています

丸太、屋根、格子窓が見えます

構成が美しいですね

窓を内側から見たところ

格子がきれいに見えます

ポーランドの留学生が見学に来て、

伝統的な日本の建築をじっくり見ていきました

梁の下にスリットでガラスを入れる予定です

光が漏れて夜景が楽しみです

越屋根が出来てきました

温熱のコントロールにはとても大事な部分です

建て主さんのご要望で丸窓がつきました

やはりこの窓があると当事務所の設計らしくなります

   

「検見川の家」第2回構造見学会報告

瓦がのって全体にどっしりとした形になりました。

素材が良く見えるように壁をつくる前に2回目の構造見学会を開きました。

たくさんの方が見えて、素材や壁の構造を見ました。

1階通し柱の木組み。

2階、越屋根のある天井。松丸太の井桁組が見えます。 北向きの大きな窓。オープンな気持ちのいい廊下になります。
 
「検見川の家」上棟しました!

第一回構造見学会の報告

当事務所でもめずらしい本格和風の家です。

「せがい造り」で西、南にせり出した骨組みが見ものです。

小屋には福島で探した松丸太、1階には古材が使われます。

建主さんは、ご自分でも木工が趣味というほど木にこだわりがあり

ご一緒に足を運んで松丸太を選びました。

うりかわにむいた松材や、加工をほどこされた古材が光っています。

松澤棟梁も気合が入り、いい仕事になりそうです。

建主さんのご好意で、建て方見学会を開催いたしました。

たくさんの方がお越しになってがっちりした木組を見ていかれました。

松井事務所でもめったにない本格せがい造りの家です。

持井工務店の皆さん、建て方ご苦労様でした!

設計 (有)松井郁夫建築設計事務所
施工  持井工務店

山    天竜・杉  福島・松 群馬・欅古材

 

 

  4月21日   「検見川の家」上棟式

  4月22日   見学会の報告

せがい造りの家が建ち上がりました

持井工務店 のみなさん、持井さん松澤棟梁ご苦労様!いい仕事をしていただきました

 
 

せがい造りの様子が良くわかります

迫力ある架構になりました

上棟式

完成までけがや事故のないように祈ります

1階の吹き抜け部分

居間に光が入ってきます

井桁に松丸太が組まれたところ
二階から天井を見上げたところ
1階も古材がどっしりと支えています
見学会には古材もきれいにしてお披露目です
これから屋根をかけていきます
見学会でも古材は人気者
松の継ぎ手が見せ場です
 

4月19日、いよいよ建て方が始まりました。

「せがい造り」の木組みが立ち上がっていきます。22日土曜日は構造見学会です。みなさまお運びください。

「せがい」の採用で当事務所でも珍しく木組のダイナミックな建物になりました。

通し柱が最初に立ち上がります。 欅の古材が出番を待っています。
番付けが書かれた木材。刻まれた仕口。 次々と組み立てられていく木組。
古材の大黒柱が立ちました。周りを圧倒する重量感。 古材の痕跡(ホゾはそのまま)を残したまま、新たに大黒柱としての役目を始めることになります。
木組に新兵器登場。蛸といいます。 「せがい」部分の太い梁が置かれました。
この家の見所、渡りアゴの梁が組まれていきます。 梁の上にまた梁が載ってきます。全部で5段。
豪快に4段目の梁が組まれていきます。 仕口が吸い付くように細かい調整をしながら組んで行くのです。

 

 

せがい造りの矩計図

 

■今までの経過

せがい造りの骨組みが模型でよくわかります

地鎮祭

地面の神様を鎮めるためにやります

古材が再び舞台に上がるのを待っています

新しい木材も刻まれ番付けされています

 
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